Mayan Underworld

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思いがけない問題もトラブルにならず、美しいケーブを堪能

こんにちは、マヤンアンダーワールドのみきです。駐車場から、エントリーエリアである木製のプラットホームまでの距離がやや遠い今日のセノーテ「モンキーダスト」

その上、1人につき使用するシリンダーの数は3本。当たり前ですがそれを、ダイビング後も運んで帰ってこなければいけません・・ 考えただけでも疲れる。修行をしに来たわけではなく単純にケーブダイビングを楽しみに来ているわけですから、ここはシリンダーを運んでくれる現地の方を頼み、準備万端でトゥルム方面へ向かいます。

4人分のシリンダー12本、行きも帰りもホイホイ運んでしまうのですから、素晴らしい。お願いした甲斐があります。

遠く足場が悪いことが難点ではありますが、それでも美しいエントリーエリアがこちら。

ジャングルの真ん中に存在する巨大なアーチ。手前側と奥側の天井が崩落し、成り立っている地形です。この崩落を囲うように、ぐるっとルートが始まり、写真左手から右手にかけ30分ほどで辿り着くことができます。

もちろんその先もトータル約14,000m、5つのセノーテへと繋がるシステムです。

今日はそのうちのひとつ「ドスピソス ノルテ」を目指したプランを元に、ケーブダイビングを楽しむことに。

そうそう、数あるケーブの中でも、こちらは唯一女性ケーブダイバーがエクスプロアし水中マップを完成させたケーブ。

まだまだ女性テクニカルダイバー、ケーブダイバーは少ないですが、私たち女性ケーブダイバーにも夢・ロマンがありますね〜。

どこのパートを切り取っても、白く、明るく、広いこちらのケーブ。明るいと言っても直接太陽光の入るキラキラした明るさではなく、ケーブを形成している真っ白な石灰石に、私たちのライトの光が反射し洞窟全体が明るいと感じるのです。

インパクトのある鍾乳石も多いですし、かつてドライケーブだった頃に、水が伝っていた様子が伺える天井は、まるで時間が止まっているよう。

美しいケーブでしたが、ダイビング中2点問題がありました。それはどちらも私たち自身が原因ではありません。

ひとつは、道が無くなっていたこと。水路が封鎖されていたとかそういうことではありません。通常水中に張ってるラインを辿り、帰ってきます。また、分かれ道毎に目印を置くことで道に迷わずに帰ってくることが出来るのですが、今回はここ、二股に分かれていたはずのラインが一本道になっていたのです。切り離されていた、という表現が分かりやすいでしょうか。

少し奥まったところに、分かれ道だったはずのもうひとつのラインが設置してありました。もしそちらを選ぶ場合には、メインのラインと枝道となるラインを繋いで進んでいくことになります。

何度も通り知っている景色だから気づいたものの、これ、見落としていたら全てが台無しです。というのも、事前にマップを元に、あそこの二股を右、その次の二股を左。どこどこの左手の枝道に、ラインを繋いでジャンプ。

と計画を立てるのですが、今回気づかず進んでいたら。ナビゲーションにズレが出て、目的地としていた場所に辿り着けなくなってしまいます。

もうひとつの問題は、流れの向きが変わっていたこと。地下水脈は海へと続くので、海でのダイビングでなくても、場所により流れはあるものです。

流れに向かって進み、流れに乗って帰ってくることになるはずのところが全くの逆。それもかなり強い流れとなっていました。元々2つある水の出口のひとつが塞がったんではないか? と、予測されます。

思いがけない問題はあったものの、トラブルにならず無事に帰ってこれました。

無事に帰ってこれるというのは、当たり前のようで、テクニカルダイビングでは当たり前ではありません。だからケーブダイビングを楽しんで頂く前に、フルケーブコースでの内容が必要なんです。

何百本、何千本潜っているから大丈夫、なことは無く。楽しむためにしっかりトレーニングをする、新しい知識を取り入れる。そうした上でリスクのあるエリアも楽しくダイビングを出来ることが、テクニカルダイビングの特権です。今までの世界が2倍にも、3倍にも、終わりなく楽しめる程に広がります。

ダイビングの世界から抜け出せなくなってしまう、ある意味危ないですが^^

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では。