Mayan Underworld

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減圧ケーブダイビングで古代ウミガメに会いに

こんにちは、マヤンアンダーワールドのみきです。昨日に引き続き今日のダイブプランの目的も骨ではありますが、辿り着くためには深場に長時間留まらなければならず、必然的に減圧不要限界を越えるダイビングとなります。ということで、32%のエンリッチドエアと純酸素を使用したケーブ内での減圧ダイビングを計画しました。

セノーテのエントランスはこちら。

入り口を見ただけでは、潜りたくない? でしょうか。ここから広がる世界を想像してしまうケーブダイバー的には、なんとも萌える景色です。

セノーテ所有者の飼い牛探しを頼まれたあるケーブダイバーが、溺れた牛探しついでに3km弱のエクスプロアをしてしまったケーブです …(笑)

崩落した岩にブロックされ、ケーブは執着地点を迎えます。メキシコの数あるケーブの中では比較的短い洞窟システムですが、とても興味深いダイビングを経験して頂けますよ。

エントランスのドブのような色味の正体は、タンニン。紅茶と同じ仕組みで、落ち葉の色素が滲み出ることでこの様な色になっています。

水深のアップダウンを繰り返すごとに、淡水のエリアから海水のエリアへ。海水のエリアから淡水のエリアへ、を繰り返します。海水エリアの、水の際立つ青さに思わずうっとり。

トンネルを抜け海水エリアから淡水エリアへ。積み重なったガレキを縫うように登った先は、流れによって吹上げられた沈殿物の溜まり場となっています。床、壁、天井を沈殿物が覆い、辺り一面真っ黒な暗い雰囲気に。ここに、今回のお目当てが待ち構えているのです。

それは、セノーテ「トルトゥーガ」スペイン語で「亀」という名前の由来通り。古代ウミガメの化石です。200,000-400,000年前のものだと言われています。

時期としては、海水面が今よりもはるかに低く洞窟は完全に乾いていた氷河期に当たりますから、どうやってこのウミガメが、この海岸から何キロも離れた洞窟にやってきたのかは謎です。

フルケーブダイビングの先に、ステージケーブダイビングコースでケーブ内での複数のシリンダーの扱い方を学び。更にアドバンスドナイトロックスコースや減圧手順コースでレクリエーションダイビングの限界を超えたディープダイビングのプロセスを学び。そうすることで今回のダイブプランのように、より広い選択肢の中から未知なるダイビングを経験することが出来ます。

ダイビングって奥が深くキリがない。これだからやめられません。

では。